(マイペンライ、、、)
僧侶の托鉢や歩行者の喜捨。
駅のホームから垣間見える寺院へ祈りをささげる学生の姿。
街に溶け込んだそんな光景が、異国情緒の一色として私の旅を彩った。
さて、タイ人の宗教とは、、、。
国民の95%は上座部仏教
タイ国憲法では信仰の自由が保障されている。
しかし国民の95%が上座部仏教だ。
仏教徒でなければ国王にはなれない。
スコータイ時代にインドから発生した上座部仏教は、
スリランカ、ビルマ、カンボジア、ラオスなどの南方ルートを通りタイに辿りついた仏教の一つ。
この世に生きることは苦しみであり、苦しみの原因になるのは執着する心。
出家し修業を積むことで執着を断ち、
悟りを開いた者だけが救われるという考えの基に成り立っている。
出家しなくても成仏できる、我らの大乗仏教
対して、インドからチベット、中国、韓国、ベトナムなど
北方ルートで日本に辿りついたのが大乗仏教。
「誰でも成仏できる」という教え。
出家しなくも成仏できるし、悟りも開けるらしい。
ゆえに、釈迦の教えにない経典も多く作られ、
上座部側からは批判の声も上がっているという。
タンブン
タイの僧院は信仰の場に止まらず、特に地方では集会所から病院、
学校まであらゆる機能を果たす。
冠婚葬祭も僧侶の出番だ。
ところで、善行を積み重ねることを「タンブン」という。
これは徳のようなもの。
最大のタンブンは出家だが、一般の人にも徳を積む方法がある。
- お寺に寄付をする
- 僧侶に托鉢する
- 出家する
- 息子を出家させる
- 小鳥や魚を逃がしてあげる
- 五戒を守る(殺生をしない、盗まない、犯さない、嘘を付かない、酒を飲まない)
これらを行うことで、来世に期待が持てるという。
まとめ
輪廻転生を信ずるタイ人。
タンブンすればするほど来世は安泰へと近づく。
「小鳥や魚を逃がしてあげる」と言うのは一体なんだ?捕まえたの?
生き物に優しくしろと。
最後の「酒を飲まない」はきつい。
来世がそんなに大事だろうか。
あるかもわからないのに。
宗教には詳しくないが、結局死んだらどうなるか科学的に立証されてしまったら、
全ての宗教はパーになってしまう気がする。
分からなくて怖いからいろいろ理屈をつけて安心したいのではないか。
でも死が解明されてしまったら、
生のありようががらっと変わってしまいそうで、それはそれで怖い。
最後に、出家はしたが、来世が心配なタイの僧侶の話を紹介。
参考サイト