タイ

ヘルメットをかぶらないタイ人について考えてみる

投稿日:2014年2月7日 更新日:

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2013年1月、私は生まれて初めてタイを旅行した。

それは2週間の独り旅だった。

タイの街を歩いていると、ノーヘルのバイク運転手の多さに驚く。

街によって数に違いはあるのだが、老若男女問わず、ノーヘルの運転手が次々に目の前を行きかうのだ。

例えばこんな光景は珍しいものではない。

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            ロケットニュース24より

これは、タイで見かけるごく日常的な光景であり、決して盗んだバイクで走りだしているわけではない。私も到着してすぐは呆気にとられたものだが、2週間も滞在しているといつのまにか目が慣れてしまい、「ノーヘル」にたいしての違和感は次第にうすれていった。

この写真の先頭の彼女、この眼光の鋭さは一級品だ。いったい彼女たちの前方には何が、誰がいるのか、、、この写真からは残念ながらわからない。

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           ロケットニュース24より
私の記憶にこびりついて離れない光景がある。それは、タイ東北部の玄関口、コラートという街で目にしたものである。
目の前には、無数のバイクの濁流があった。私は歩道に立ち、流れの途絶えた所を狙ってなんとか横断しようと構えていた。
上の写真のような学生風や大人のノーヘルが当然のように行きかっていたし、私もいちいち反応しないほどに慣れていた。
しかし、眼前を通過した一台のバイクに私は驚いた。
そのバイクには、3人の親子らしきが、やはりノーヘルで座っていた。
中年の母親が運転し、最後部には年頃の娘が無防備に跨っていた。そこまではよくある光景だ。
ひと際私の目を引いたのは、母の腕の間で突っ立ったまま眠りこけている無防備な幼児であった。
無論、結構なスピードが出ていて、周囲もビュンビュンバイクが走行し、間違って落ちればかすり傷では済まされない。
「ブーーーンッ」。
呆気にとられつつ、私はふり返って幼児を目で追った。
(あいつはきっと大物になる。)
半分ふざけてそんなことを呟き、なにかとんでもなく貴重な光景を目撃した気分でうれしくなった。
しかし、その後次々に目にした類似光景の連続に、さっきの幼児の希少性はほどなく薄れた。
私が世間知らずだったようである。
私は今でもたまに考えることがある。

なぜタイ人はノーヘルなのか。ノーヘルの人が多いのか。

「タイ」「ノーヘル」で検索して見ると、こんな文章が引っかかった。

どうしてこうもヘルメットを被らない人が多いのか、気になってタイ人に聞いてみました
「どうしてみんなヘルメットを被らないのですか?」
すると答えは・・・「面倒くさいから」「髪型が崩れるから」
えー!そんな理由かいっ!Σ(゚Д゚ υ)
よく、大通りなどで警察が取り締まりをしているのを見ることがありますが
バッサバッサと取り締まられている方もまたお見かけします
ヘルメット着用義務の違反罰金は1人400バーツ(約1,000円)、
3人乗りは200バーツ(約500円) です
え、そんなに安いの?と思われた方もいらっしゃると思いますが
チェンマイでの罰金の感覚を、日本でたとえるならば前者が約10,000円くらい、
後者が5,000円くらいかな、と思います

SlowHouse~チェンマイのゲストハウスとシェアウス~より

 

・タイでもノーヘルや3人乗りは違法


タイではノーヘルは違法なのだ、一応。

それでも被らない人が多い。

「面倒くさいから」「髪形が崩れるから」。

これがどれほど多くのタイ人の意見なのか知る由もないが、概ねこんな感じなのではないかと思う。


・取り締まりにかかれば罰金


3人乗りのノーヘルで捕まった場合、上記を軸に行くと、日本人の感覚では約15、000円の違反罰金を払わなければならないことになる。

もちろん常時警察が取り締まっているわけでもないだろうし、仮に見つかって止められたとしても見逃してくれたりするのかもしれない。

そのへんはよくわからない。

つまり、運が悪ければごくまれに罰金を払わされることになる、ということだろうか。

 

・死生観の違い?

私の感覚だと罰金云々に関わらず基本的にはヘルメットはかぶったほうがいいと思う。
安全性の面からだ。
私なら「面倒くささ」と「髪形が崩れること」や「ノーヘルの爽快感」を命より上位には置かない。
タイではバイクタクシーも客をノーヘルで乗せたりするが、おなじ理由から好んで乗ろうとは思わない。
トゥクトゥクを選ぶ。
日本にも煩わしさからノーヘルする人はいると思うが数としてはわずかだろう。
仮にノーヘルが合法化されても、安全面から多くの人々はヘルメットをかぶるのではないだろうか?
もちろん街や地域によっても差は生じるだろうが。
タイの交通事故の死者数は日本の2倍以上だという。
その約70%がノーヘルであることが原因というデータもある。(チェンライの市場からを参考)

・まとめ
タイ人の国民性や死生観が気になる。
「ノーヘルで死んだら死んだでしょうがないっしょ」という具合なのだろうか。
幼い我が子にもヘルメットをかぶせず三人乗りさせ、それで事故で死んでも「マイペンライ(心配ない、気にしない)」なのだろうか。
今後はタイ人の死生観について調べて行きたい。
 
 

 

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