シェムリアップは世界的な観光都市。一方で、土埃の舞う、東南アジア風情が残る街だった。
ざっと五万五千円かかった。
結論から言うと、アンコール遺跡群観光とトンレサップ湖観光、軽い夜遊びを含んだシェムリアップ4泊5日の一人旅にかかった費用は約55000円ほど。
アンコール遺跡観光を考えている方は一つの参考にしてみて欲しい。
今回はバンコクから直通バスでシェムリアップ入り。宿泊したゲストハウスやホテルは中級レベル、食費はローカル屋台で安く済ませ、移動は主にトゥクトゥクで極力値引き交渉をした額になる。
内訳はざっと以下の通り。
- バンコクからの直通バス、往復 約5000円
- 食費、酒 約5000円
- 宿泊費 約6800円
- アンコール遺跡一日観光、トンレサップ湖観光、約9300円
- 市街地移動費 約1900円
- 飲み代を含めた軽めの夜遊び代 27000円
物価は?ちなみにカンボジアでは米ドルが普及。
カンボジアの通貨はリエルだが、信用度がそれほど高くないため米ドルが広く流通している。
よほどの田舎街ならさておき、首都プノンペンや観光地のシェムリアップでは米ドルが通用するのでドルのみ持っておけば不便はない。
ちなみに1ドルは4000リエルほどと考えておけばよい。
現地でドルを使ううちにおつりでリエルが入り込んで来る。
うかうかしていると財布の中がリエルで一杯という事態になる。リエルをため込んでおいても仕方がないので、1ドルや2ドルの小さな買い物の際に意識的に使うようにした。
東南アジアの中でもカンボジアの物価は安いほうだが、首都プノンペンや観光地のシェムリアップはそれほでもない。
また、タイや他の国にも共通することだが、観光客料金と現地料金という考え方があり、観光客向けのサービスの享受にはそれなりの料金がかかる一方、つとめて現地人生活レベルにまで落とせば安くあげることができる。
シェムリアップは小さな街ゆえ、市街地の移動は専ら徒歩、ホテルのレンタル自転車で探索してみたり、暑さや疲労に負けそうな時はトゥクトゥクを利用した。
食費、ざっといくら?
カレー。日本で言うところのスープカレー風、野菜たっぷりで美味かった。このレベルの一品だと、ローカル屋台で1.5~2.5ドル(176~293円/2016年12月時点)ほど。
アンコールビール、3000リエル(88円/2016年12月時点)ほど。この缶の蓋、とても懐かしい。
ゲストハウスやホテルは?
ダブルルーム、一泊900円ほどだったゴールデン パパイヤ ゲストハウス 。二泊した結果、かなり散らかした。
ザ ヴィラ ソク サン スクエア。ダブルルーム、プール付き、2500円ほど。
最も高級感のあった
コープレイホテル、プール付き、朝食付き、ダブルルームで一泊2500円ほど。
その他のシェムリアップのホテルはこちらから検索、予約できます。
交通費は?
シェムリアップのトゥクトゥク。客車は、どこか洋の香りが漂うのが特徴。
市街地の移動は大体1~2ドル、一日チャーターなら20~25ドルほど
シェムリアップの移動はトゥクトゥクが王道。空港やバス発着場から市街地、市街地の移動、アンコール遺跡やトンレサップ湖観光の際の足になる。
市街地の移動なら、距離にもよるが、大体1~2ドルほど。
半日のチャーターなら10ドル~15ドル、一日なら20ドル~25ドルほどが相場。もちろん値引き交渉はできる。
シェムリアップ市街地はコンパクト、大抵の見どころは徒歩圏内に収まる。チャーターが必要なのはアンコール遺跡や周辺エリアの観光に出向く時くらい。
今回、私のシェムリアップでの移動手段は「徒歩」と「トゥクトゥク」、それに「ホテルのレンタル自転車」の三足。
オールドマーケットやパブストリート、アンコールナイトマーケットなどは市街地の中心部に位置しているため徒歩で周れ、アンコール遺跡群観光とトンレサップ湖観光は中心部から離れているためトゥクトゥクをチャーター。
その他、ホテルのレンタル自転車で市内を探索したり。
ホテルのレンタル自転車。滅多に使う人がいないらしい、、、。ただで貸してくれた。
炎天下の探索で頭はくらくら、たまらず日陰でコーラ休憩。タイ同様、カンボジアもストロー文化?
トゥクトゥクのドライバーは旅行者には高めの値段を吹っかけてくるのがほとんどなので、必ず値段交渉し、だめならさっさと次を探した方がよい。
アンコール遺跡一日観光、トンレサップ湖観光の費用は?
今回はアンコール遺跡群とトンレサップ湖観光をした。アンコールワットは定番だが、シェムリアップ周辺には他にもいくつか見どころがある。その中で東南アジア最大の湖であるトンレサップ湖に魅力を感じ訪れてみることにした。
アンコール遺跡の一日観光なら、入場料、交通費含めて40ドルほど。トンレサップ湖観光も交通費とボート代で40ドルほど。
合計で80ドルほどかかると考えておけばよい。
トンレサップ湖付近のコンポン・クルップ村。観光地化されたばかりの村らしいのだが、水辺の民の暮らしぶりは圧巻。異世界も甚だしい。
アンコール遺跡群観光はこちらの記事に詳しく書いたので参考に。
おまけ
食費や宿泊費、観光費はだいたいこんな感じになる。合計額は冒頭の通り28000円ほど。これに今回は取材を兼ねた夜遊び代が27000円ほどかかったことになる。合計55000円ほど。
つまり夜遊びや贅沢をしなければ30000円ほどで済む計算になる。
シェムリアップでの両替
私は毎回、現地で両替する。国内空港の両替所はレートがよろしくないからだ。
現地の空港到着後ですぐに必要な分のみを両替、その後街のレートの良い両替所でその都度替えるというのが常。
ちなみに、シェムリアップでレートの良い両替所は(ホイキアン)HUY KEANG MONEY EXCHANGE。
レートが良い、HUY KEANG MONEY EXCHANGE。シヴァタ通りに2店舗、オールドマーケット付近に一店舗ある。
カンボジア旅行にぴったりの海外プリペイドカード
現金と海外旅行に適したクレジットカード以外に海外プリペイドカードを一枚持っておくと盗難・紛失へのリスクヘッジになる。
海外プリペイドカードは事前に口座に入金した金額分だけショッピングや現地ATMでの外貨引き落としができる便利なカード。
中でも手数料が日本最安の格段にお得なマネパカードはおすすめ。もちろん米ドル対応なのでカンボジア旅行にも打って付け。
シェムリアップ市街地の見所と治安や気候
オールドマーケット
観光客向けのお土産もあるが、生活雑貨や生鮮食品も溢れており、庶民の生活を支える市場でもある。
パブストリート
ナイトマーケット
シェムリアップ川の向こうにはアートセンターナイトマーケットもあり、ライトアップされた橋を渡って奥の賑わいを覗いてみたい。
アートセンターナイトマーケット
シェムリアップ川を渡った先にはアートセンターナイトマーケット。
「地雷の犠牲者」なのだという演奏家たちがシェムリアップ川を背にして音色を奏でていた。
アンコールナイトマーケットストリート周辺
雑多な雰囲気が漂う。スコールの後、あちこちに大きな水たまりが。
気候、治安は?
ホテルのロビー、蚊帳を張って見張り番?
上の写真を見せておいてなんだが、シェムリアップ市街地の治安は概して良好。
昼夜を問わず、繁華街から薄暗い路地裏まで歩いてみたが、身の危険を感じる場面はなかった。もちろん、たまたま運が良かっただけかもしれないし、そもそもあえて人気のない路地裏を歩くなんて愚行は慎むべきだが、、、。
治安は良好といったが、当然、日本よりは圧倒的に悪い。最低限の危機管理ができていればまず大丈夫だろうという意味だ。
深夜、ホテルのロビーでは従業員の男性が蚊帳を張って寝ていた。これはシェムリアップの他のホテルでも見られる共通の光景で、もちろんその意味は泥棒や侵入者対策であることは言うまでもない。これだけでも、だいぶ雰囲気が掴めるはず。
麻薬の売人や強引な客引き
大通りでも、麻薬の売人やいかがわしいマッサ―ジ店の客引きは非常に多い。特に男が一人で歩いていると猛アタックしてくる。中にはしつこい輩もいる。
少しでも興味を示すとここぞとばかりに食らいついて来る。変な期待を持たせても面倒の元、興味がないのであれば相手にせずに素通りするのが無難。
如何わしいマッサージ店の客引きは、若くて綺麗な娘やレディーボーイであったりする。日本人はお得意様なのか、それとも舐められているのか、ここぞとばかりに食らいついて来る。私も強引に腕を引っ張られた。綺麗な娘に言い寄られて悪い気はしない、反面、少々度が過ぎた客引きにはこちらの表情も自然と険しくなってしまう。
マッサージの客引き。時に強引過ぎて辟易する。中にはレディーボーイも混ざっている。
野良犬
タイ同様、カンボジアも野良犬天国である。タイで何度も犬に吠えられている私としては、野良犬事情も当然治安問題の枠内だ。シェムリアップでもその点は注意深く行動した。やはり、街の至る所に犬が散見される。
今回は幸いにも吠え立てられるようなことはなかったし、追っかけられるなんてことは稀。
しかし、犬が狂暴化しやすい夜や涼しい早朝は人気のない道を歩かないように。色々と事例を調べてみると、旅行者が襲われるのは大抵夕方以降だ。
歩行者より車優先
交通事情もタイ同様に良いとは言えない。じっさいにカンボジアの交通死亡事故はタイ並みに多く、しかも増加傾向にあるという。
歩行者ではなく車やバイク優先の世界。歩行者に道を譲るという発想はない。日本の様に安心しきってちんたら歩いていると牽き殺される。道路を横断の際には細心の注意が必要になる。歩行者の方が交通の合間を縫って渡らなければならない。
歩きスマホなどもってのほか。ひったくりにも狙われやすくなるだろう。チャーターした車で移動する際にもシートベルトを着用だ。
デング熱、チクングニア熱
カンボジアを訪れるならデング熱やチクングニア熱に注意しなければならない。これらは蚊を媒介にして感染するため、防衛策は当然蚊に刺されないようにすること。
蚊の駆除対策がしっかりとなされている一定レベル以上のホテルに宿泊すること、虫よけスプレーの使用、肌の露出を最低限にとどめるなどの対策を取る必要がある。
気候
カンボジアは熱帯モンスーン気候に属する。季節は乾季と雨季の二つに大別される。
ちなみにタイは熱帯に属しており、雨季、乾季、暑気の三つの季節がある。カンボジアはタイの右隣に位置する隣国だが、その気候は微妙に違う。
タイ同様、カンボジアへの旅行は雨の少ない乾季が最適。11月から5月がその時期に当たり、特に1月までの雨量は少ない。
今回カンボジアのシェムリアップを訪れたのは雨季のど真ん中の7月後半。じっさいに何度かスコールに見舞われた。驟雨は煩わしさもあるが、旅情を掻き立ててくれることも。
カンボジアのお土産を通販で買う
カンボジア旅行のお土産は日本から通販で買うこともできる。
通販で買えるのはお菓子や酒類、小物類などの定番商品が中心となり、職場や友人に無難なお土産を配るのに向いている。
現地から身軽に帰国したい場合や帰国後の買い忘れの補充にも最適。
カンボジアのお土産通販サイトはこちらの記事を参考に。