タイ タイ料理 病気・怪我

旅行先で糖尿病を悪化させない。タイのひとり旅で意識したシンプルな3つこと。

投稿日:2014年5月21日 更新日:

By: Andreas Lehner

 

2013年一月の初めてのタイの一人旅。行きの経由地、上海までのフライト中に私は低血糖症に襲われた。

帰国後の2013年の4月に境界型糖尿病と宣告された。

それからすぐに治療を開始して3カ月後には正常値に回復した。

ちなみに「治療」とは、主に運動療法と食事療法のことで、

いまのところ糖尿病ではないので薬は一切使っていない。

ここまで経過は順調、その後の2回の定期検査でも異常はなく、

糖尿病の合併症である網膜症の眼底検査の結果も全く問題ない。

しかし、油断すればまた境界型糖尿病に逆戻りするのは明白、

その先には糖尿病が待っている。

 

 

旅で血糖値を悪化させたくはない

 

2014年2月後半から5月の頭にかけてタイ国内を旅した。

それは、観光と個人的な取材をかねた旅だった。

安く美味い料理と南国の開放的な気分のなかで、血糖値を乱さないようにするにはそこそこ硬い意志が必要だと思う。

行く前にそのことは肝に銘じていたし、むしろ、この旅で歩きまくってさらに健康になって帰ってくるつもりで挑んだ。

 

タイから帰国後、まだ未検査ゆえ、現状は数値ではなく体感としての把握となるが、どうやら血糖値は安定していそうだ。

血糖値の激しい変動により引き起こされる低血糖症に見舞われることが、依然、ほとんどないからだ。

この低血糖症は糖質不足を突いてやってくる。

空腹を放置したり、なんだかの理由で糖質が不足した時に不快や恐怖と共に襲いかかってくるやっかいなやつだ。

 

現在の体調はタイ出発前と同様そこそこ良好だから、

血糖値その他もろもろの数値にほとんど変化はないだろうと踏んでいる。

近いうちに検査をしてみたい。

 

基本的に、旅先で気を付けるべき点は日本にいる時と変わらない。

土地が違えど病気は同じだから当然である。

が、環境の異なる国でそれを維持するには一定の労力をともない、

しかもタイ特有の誘惑を断わってというのはときに難しい。

気が緩むこともある。

タイにいる間、何にどう気を付けたか、当たり前のことばかりになるが整理してもたい。

 

とにかくよく歩き、トゥクトゥクやタクシーは極力つかわない

 

歩くことは血糖値を安定させるのに有効だと言われている。

とくに、炭水化物を摂取し始めてから30分後に開始する30分~1時間の運動。

これには、膵臓のインスリン分泌に頼らずに食後の血糖値上昇を抑制する効果があり、とても推奨されている。

日本にいる時もこの時間帯に歩いたり軽い運動をしていたが、タイにいる間はもっとたくさん歩いた。

バンコク、イサーン地方、チェンマイやチェンライと言う分に南部以外はほとんど周ったのだが、それぞれの街でほんとによ

く歩いたと思う。

移動の場合はバックパックを背負って、散歩の場合は寺院や路地を探索するように。

1日あたり平均するとざっと1・5時間ほど歩いたのではないだろうか。

炭水化物を摂る朝と昼ごはんの後に最低30分、夜にも炭水化物を摂った際はその後も30分。

さらに、一日平均30分ほどの徒歩移動を含めるとだいたいそのくらいになると思う。

多い日では、2~3時間くらい歩く日もあった。

 

じつはいま歩くことで、将来かかるお金や時間を節約できる

 

食後のウォーキング以外にも、できるだけ歩くようにした。

時間的に余裕のある旅だったから、たくさん歩くことを厭わなかったし、

金銭の節約とタイの街や人々の生活をよく知ることにも通ながった。

タイではトゥクトゥクやタクシーでの移動は便利だが、やはり歩いた時に飛び込んでくるたくさんの情報は私にとって魅力だ

った。

なぜか、昔から歩くのは好きで、だからストレスにならずに今後もつづけて行けそうだ。

 

すごく多忙な人は仕方がない。

けど、歩くのを時間の浪費と捉える人がいたら、すこし別の見方をしてみるのも面白かもしれない。

長い目で見たら時間やお金の節約になるという見方もできると私は思っている。

つまり、将来の運動不足によるあらゆる病気にお金や時間を奪われる可能性を、今歩くその一歩一歩で少しずつ踏み消してい

るのである。

これは厳密な計算をしたわけじゃないし、私の勝手な思いかもしれないが。

歩いて防げない病気もたくさんあるが、ウォーキングが健康に果たす役割は大きいのではないだろうか。

 

ところで、タイを歩くときにはぜひ野良犬に気を付けて頂きたい。

スリン県の人けのない路上で、野良犬に襲われかける

 

歩きすぎに注意(笑)

 

タイは熱帯ゆえ、体力をとても消耗する。

実際、来た時よりも痩せて帰ったと思う。

特にタイ北部の山岳地帯の村から村へと歩きまわった時は体重が1~2キロ減ったのではないだろうか。

チェンマイの馴染のゲストハウスへ戻った際に、オーナーの女性に「あんたずいぶん痩せたわね」と心配もされた。

もともと痩せているので、もう少し食べるべきだったと反省したほどだ。

歩き過ぎには要注意である。 頑張り過ぎるとこんどは熱射病などが危惧される。

炎天下、35度を超える日もざらで、日が高い昼過ぎには頭がくらくらすることもあり、暑さを恐れる瞬間もあった。

あれはさすがに歩きずぎだったと思う。

幸い無事だったが、性格上、ついつい何事もやり過ぎてしまう傾向があるので今後は注意したい。

 

パイナップル美味すぎ

 

余談だが、タイで徒歩移動の最中、よくフルーツ売りからパイナップルを買って食べた。

これは格別だった。

とても甘く、値段も20~30バーツ、パイナップルは糖質の高い果物みたいだけれど、かなり消費していたから遠慮なく食

べた。

ちなみにタイ語では「サッパロット」という。

「コー、サッパロット、ノーイー(パイナップルをください)」と、何回言っただろう。

必ず砂糖が付いてくるが、これはもちろん付けずに食べる。

それでなくとも、十分すぎるほど甘い果汁、果肉なのだ。

なおも砂糖を付けるとは、いったいタイ人の舌はどうなっているのだろう。(笑)

とにかく、南国で食べる氷漬けの冷えたサッパロットは最高だった。

 

 

 

できれば一番最初に野菜を食べる

 

「血糖値が気になる人は野菜をたくさん摂るべきだ」と言うことになっている。

そして、食べる順番も大事だとか。

まずサラダや野菜類、次にタンパク質、最後に炭水化物。

野菜から食べることで、血糖値の急激な上昇を緩和することができると言うのだ。

そして私もこれに従って日々の食生活を送っている。

だから、三食必ず野菜を欠かさないよう心がけたし、サラダなど野菜の単品を求めた。

タイでは屋台が安いからよく利用した。

2カ月を超える旅には欠かせない。 ここは、麺類やごはん系が多い。

しかし麺だと少量のもやしやパクチーなど葉っぱ系のみ、

ごはん系だと脇にキュウリやトマトの切れ端が3、4枚ずつほど添えてあるだけでだいぶ困った。

これでは血糖の思うつぼだ。

 

a0002_009047

 

田舎の屋台、野菜が不衛生なことも

 

タイでは野菜類(キャベツや葉っぱ類)がセルフでテーブルに常備されていたり、

もしくは単品で頼めば出してくれる屋台も多いが、 野菜だけ減ると困るのか、断わられることも多い。

全体的な印象として、屋台の料理は野菜が不十分で、満足できるほど摂れない事が多かった。

ちなみに屋台などで出てくる野菜(葉っぱ系)には虫の卵がついていたりするので、お腹が弱い人は要注意。

私は散々食べ尽くしたあと、旅の終わりごろにそのことに気づき(たまたまそのとき付いていただけかもしれないが)、

愕然としたが、 一度も体調を崩さず終えたので良しとする。

 

また、途中知り合ったタイ人が言っていたことだが、とくに田舎の方など、

衛生上怪しい料理を出す屋台もあるようなので気を付けたほうがいい らしい。

パッタイや野菜炒め系のご飯類の場合、いきなり炭水化物が口に入るわけで、

これはあまりよくないな~と思いながら食った。

そこまで神経質にならなくてもよいのかもしれないが、徹底的にやりたいたちの自分は気が気じゃない。

それで、一日に一、二回は食堂やカフェレストランに入り、サラダや野菜料理を補う。

ここはもちろん屋台より高いが、メニューも充実していて、野菜不足を回避できる。

屋台は一食30~40バーツで済むが、食堂は二品で100バーツを超えたりする。

カフェ系は一皿100バーツだったり。 それでも円で考えればだいぶ安いのだが。

 

マンゴーライス美味すぎ

 

ソムタム(パパイヤサラダ)は、屋台で安く食べれるが、おおさじ二三杯の砂糖が入っていて甘いのでほどほどにしておいた。

それと、これも余談だが、ウドンタニーの「クルアクンニット」という有名なイサーン料理のレストランで食べたマンゴーライスにはおもわず唸 った。

「甘いご飯」など私の敵だから一度きりだったが、あれには驚いた。

うっ、まっ、すっ、ぎっ、るっ、 うますぎる!

By: Dennis Wong

そのあと、ウドンタニーの炎天下をひた歩きインスリン分泌を抑えたことは言うまでもない。

 

ビールを避ける

 

うますぎるのはマンゴーライスだけではもちろんない。

タイといえばビール、南国で喉を越すビールは最高だ。

私は境界型糖尿病の宣告を受けていらいビールをほとんど飲まない。

やめたが、半年に一度くらいは飲み会などで飲む日もある。

例えば地元の繋がりでビール工場見学に行ったときや、

旅館に泊まって乾杯する時などは一杯だけ飲んだりもする。

でも、それ以外は飲まない。

しかしタイの旅の間は、少し飲んでしまった。

一日中歩きまわり、夕方やっと辿り着く先は、ビールじゃなきゃいけない時もある。

それでも、1週間に中瓶を1、2本ほどに抑えることに成功。

やはり、一口目のビールは格別だった。

お気に入りはやはりシンハーだ。

 

By: Bytemarks

バーなどでは極力ウイスキーを飲んだ。

一杯目からウイスキーは少々きついものがある。

1人酒は、ラムやワインのボトルを買って飲んだ。

これを酒屋やセブンイレブンなどでよく買って部屋で飲んだり、仲良くなった人達と飲んだりした。

 

137

ラム。はじめウイスキーだと思っていた。

 

2、3回ほど、低血糖気味になることがあった

 

旅先で日本にいると同じ食生活や運動量を保てたかどうかといえば、8割方成功したと思う。

しかしそれでも低血糖気味になることがあった。

とくに、前日大量の酒を飲み翌日遅く起きたあとや、歩きまくった日の夜などだった。

これはアルコールを分解するのに糖質が使われた結果不足してしまったり、

運動量に対し炭水化物の摂取が少なかったことが原因ではないかと思う。

前述のように低血糖症になると不安感に苛まれ、とても暗い気分になる。

大抵そういう時は、普段は意識の底に沈んで見えずらい不安や嫌なことが頭に浮かんでくる。

まだまだ油断できないのだなぁと、ベットの上でよく落ち込み、これを招いた過去の生活習慣と自分の愚かさを呪った。

その場合、糖質を少々補給すればいずれよくなるし、次の日にはピンピンしているのだが、

これがまた戒めとなって生活習慣に規律をもたらす。

 

・気になる本 
炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)

本当は怖い「糖質制限」(祥伝社新書319)

-タイ, タイ料理, 病気・怪我

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

関連記事

バンコク散歩。路面に「地底への入り口」があったりして飽きない。

    バンコクの同業者   私は日本で土木業(道路舗装)の経験があるものだから、バンコクで遭遇した同業者に思わずシャッターを切ってしまいました。観察していると、作業内容 …

カオサンロードまで徒歩圏内、2~3千円代の静かで綺麗な高評価ホテル。

      カオサンロードは連日朝までお祭り騒ぎだ。 中心部に立地するゲストハウスやホテルに泊まると、場合によっては朝まで騒音との戦いになる。 20代の若者がオールナイト …

タイ旅行と英語。タイで誤解された3つの英単語。

タイ、アジア旅行記作家、下川裕治(編)「本社は分かってくれない。東南アジア駐在員はつらいよ」がおもしろい。

「本社にゃ分からねぇよ」と寅さん。photo by Jeff Laitila    東南アジア駐在員たちの「悲喜劇」「奮闘」のオンパレード。各国を拠点にするライターから上がってきたエピソード …

チェンマイ観光。旧市街の主な寺院や中華街、郊外の見どころなどを紹介。

    バンコクから深夜バスで約10時間、飛行機なら約1時間。   タイの中でも古都として異彩を放つチェンマイは、北部最大の歴史深い街である。 かつてこの都は、タイ北部一 …