タイ 治安

タイの治安と危機管理について(2)

投稿日:2014年5月28日 更新日:

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比較的治安の良好なタイではある。

しかし旅行者を狙ったスリや詐欺等の犯罪は少なからずあるようだ。

私は二カ月と一週間のあいだタイを旅したが、幸いいずれの被害にも遭うことなく無事帰ってくることができた。

旅の初心者である私がなににどう注意したのか整理してみたい。

前回に引き続き3つほど挙げまとめてみたいと思う。

とくに初心者の方には役立つ情報も多いことかと思う。

 

 

目線を活用し視野を広く

 

新品のガイドブックを広げて立ち止まっている旅行者は、なんとも弱弱しい。

視野が一点に集中し、狭くなるのはよろしくない。

私は今回ガイドブックを持っていかなかったが、もし旅先で広げる場合はこっそり見るか、

必要なページだけを千切って時にちらっとみるなど心がけたい。

何かに頼っている姿というのは弱みとして映ることが多い。

 

街を歩く際は、ときおり背後にも目をやり、盗人や詐欺師のターゲットにならぬよう牽制したい。

私は、なるべく視線を満遍なく動かすよう心がけた。

より多くの情報を取り入れることができるし、視線自体が牽制にもなるからだ。

 

サングラスで威圧感を出す 

 

逆に目線を隠すと言う方法もあるかもしれない。

サングラスをかけて表情を読み取らせない。

今回の旅ではしなかったが、さらに物騒な国へ行く機会があれば試してみたいと思う。

旅先でサングラスをかけた旅行者をよく見かけたが、

やはりどこか威圧的に映り、それによる警戒心からうかつに近寄りがたいことは確かだ。

防犯アイテムの一つになり得る。

もちろん、元々のお顔が防犯に作用する恵まれた面構えの方は、それを存分に生かすべきだと思うが。

 

タイは交通事故大国

 

それと、タイで多発する交通事故も気がかりだった。

これが周りをよく見ようと意識した理由でもあった。

 

世界保健機関(WHO)によると、2010年の人口10万人当たりのタイの交通事故死者数は38.1名と、

世界第3位だったらしい。

ちなみに、バイクによる事故が7割をこえる。

にもかかわらず、依然としてヘルメット未着用の涼しげな運転手達を頻繁に目にする。

そこになにかしらのタイ人気質や事情が垣間見える気がし、

同時に警戒すべき差異と感じられた。

 

よく目にした事故現場

 

実際、私は旅の間よく交通事故の現場を目にした。

バンコクからコラートへ着くまでのあいだ驟雨に見舞われ、

その直後に3つほど交通事故現場を通り過ぎた。

トラックや乗用車がレッカー車で運ばれるところだった。

路面が濡れたことが事故を促したのは確かだろうが、それでもこの多さには驚いた。

 

その他にも、ウドンタニーの街角の並木に激突したトラックと呆然とした血だらけの若い男女の乗客。

ソンクラーンフェスティバル(水かけ祭り)の最中には、

路肩から浴びせられる水に気を取られたバイクの青年が前方の車と接触し軽い事故となったのを間近に見た。

ちなみにこのソンクラーンフェスティバルとはタイの旧正月を祝う水かけ祭りであり、

タイ警察の発表によると、今年もその一週間ほどの期間のあいだに、

飲酒運転や無謀運転により322名の死者と3225名の負傷者が出たという。

 

詳しくはタイのソンクラーンフェスティバル期間中、毎年多くの命が失われるを参考に。

 

歩行者より車優先かもしれない

 

さて、旅の間、私はほとんどバイクにも乗らなかったし、

トゥクトゥクやソンテオ(ミニバス)は運転手に命を預けるわけだからどうしようもない。

だが、私は歩く時には車に気を付けるようにした。

日本は歩行者優先だがタイは車優先のようだった。

たとえば歩行者が横断歩道を渡ろうとしていても一時停止の義務を怠る運転手はざら。

だから、信号より車の流れを見て自己判断で渡らなければならない。

交通事故が多発するだけあって、交通事情、運転マナーなどは悪いというのが大前提。

いろんな場面で日本にいる時より注意が必要だと思う。

 

私は、とくに車と接近するほそい路地などでは、

なるべく車線方向と逆向きに歩くようにした。

背後から車が突っ込んできても見えないし、

逆向きだと視野が確保できるから前から突っ込んできたぶんにはなんとか回避の可能性が残る。

(ちょっと気合いを入れ過ぎた感は否めないが性格だから仕方がない。) 

 

それと、聴覚も上手くつかうと便利だろう。

耳で危険を回避できる時もある。

街を歩く時はイヤホンやスマホは控えたい。

 

向こうから話しかけてきたら要注意

 

どんなときも常に毅然とした態度を心がけたい。

仲良くなったら別だが、むやみに笑ったり、ペコペコし過ぎる必要はない。

異国での不要な衝突やトラブルはなるべく避けたいし、

そのために多少の理不尽には目をつぶるという姿勢が大事だとは思うが、

しつこい勧誘や理不尽な請求には日本語で主張するのも一つの手だ。

下手にタイ語や英語で言うより、迫力が増して効果があるかもしれない。

今回の旅でそのような機会はなかったが、、、。

 

向こうから話しかけてきた場合は注意が必要だろう。

たいてい怪しいと思った方がいい。

詐欺師も多いと聞くし、トゥクトゥクの運転手にも悪い奴はいるみたいだ。

 

私みたいに根が素直なタイプは要注意

 

私は、自分でいうのもなんだが根が素直なので 騙されやすい方だと自覚している。

上記の自動車の逆車線の件などは、用心深さの表れかもしれないが、

人に対しては意外とあけっぴろげな性格で、

知りあったばかりの人からもらった食べ物や飲み物を平気で食べてしまったりする。

日本ならいざしらず、海外でこの態度は命取りになる。

睡眠薬や薬物が入っている場合もあるからだ。

物品を盗まれるだけならまだいいが、男女関わらず睡眠薬で眠らされている間にレイプされたりという事件もあるときく。

 

私みたいなタイプは悪人が企んでいることに鈍感でなかなか気付けない場合があるのでより注意が必要だ。

たまには詐欺師やスリならどう考えるか想像して、普段使わない思考回路を開拓しておくと、

いざという時気が付けるかもしれない。

 

とくに日本語で話しかけてくる輩は要注意という話も聞く。

バンコクのカオサン通りなどを歩いていると、

よく「ガンジャ」「女、マッサージ」と声をかけられる。

ガンジャはまだしも、その気もない時に「女、マッサージ」としつこく言われると不快なものだ。

だが、そういうのは無視すればまったく問題はない。

 

ワットプラケオ周辺のトゥクトゥク

 

バンコクのワットプラケオに行こうと近辺を歩いていると、トゥクトゥクの運転手に「どこにいくんだ?」と話しかけられた。

話しかけられたと言うことは、風貌でなめられていたのかもしれないと思うと少々悲しくなるが、、、。

ワットプラケオに行くと告げると、「午前中はパレードで開いていない。開くのは午後からだ」

私は、「あ、そうなの?」といって、じゃあ午前中は別の所を回ろうかと考えていると、

「午前中は俺が色んなところ回ってツアーしてやるよ」といって来た。

それで怪しいと思いながらも話に耳を貸して、しばらくしてしつこいのを振り払って、いちおう寺にいってみようと立ち去った。

彼はあからさまに不機嫌な態度を示し、「チッ」と言った具合。

その態度にこっちも不快になった。

 

それで少し離れた所にいた別のトゥクトゥクのうんちゃんにワットプラケは何時に開くのか聞いた。

ここでまた同じことを言われても行ってみるつもりだったが、

「もう開いているはずだ」。

近くにいた別のうんちゃんも同じことを言った。

こっちの2人は信用できそうな顔をしていた。

 

さっきの運転手の方を見ると、ばつが悪そうにしている。

礼を言って、またばつの悪い運ちゃんの前を通りながら寺へ向かった。

彼は運転席にだらりと座りとぼけた顔で東の空を見上げていた。

こっちをちらりとも見ようとしなかった。

その後無事にワットプラケのエメラルドブッダを拝む事が出来た。

 

向こうから話しかけてきた場合、無視するのが一番だが、

私は色々聞いてみたい事もあるし、騙されないようにしつつなるべく話すようにしている。

親切な人も多いし、タイ人やタイについて勉強になる場合も多いからだ。

その時の旅の目的にもよるが、私はただ観光地を回るだけじゃつまらなと感じる方で、

なるべく現地の人と話して色んなことを知りたいと思っている。

 

と、ここであった出来事はよくある詐欺の手口のようで、あとで地球の歩き方を見たらちゃんと載っていた。

今回ガイドブックは持っていかなかったし、とくにリサーチもしなかったので、

あぶなく初歩的な詐欺に引っ掛かるところだった。

 

アジア系のニコニコした中年男

 

タイに到着した初日、バンコクのカオサンロード付近を歩いていると、

アジア系のニコニコ顔の中年男に声をかけられた。

私の靴を見ていきなり「私の娘のと似ている!」と英語で唐突にいってくる。

その娘、大阪や沖縄など日本に一年ほど住んでいるとかなんとか。

私が日本人と分かると、 なにやら自分の事について楽しげに話しだした。

サウジアラビヤとタイのハーフで、43歳で、仕事はなんたらかんたらで、、、と、やけに調子がいい。

私の事も聞かれたので少し話したあと、

「今娘がタイに戻ってきているから、明日会って食事でもしないか。私の母も来る」という。

ちなみに私が旅の後半にチェンマイへいく予定だというと、

彼の叔母がチェンマイにいるから紹介してやる、となんとも怪しい。

明日スクンビット駅のターミナル21(ショッピングモール)の前に12時でどうだというから、

「OK」、一応メモしてそこで別れた。

彼はこれから待ち合わせがあと言い残し、爽やかな笑顔で手を振って去って行った。

 

普通は行かないだろうが、私はタイ人について知りたいことが色々あり、

今回の旅の目的はそこにもあったので、この時は行ってみようと考えていた。

しかし、この男の怪しさよりも、私はデモが気がかりだった。

調度、この時(2014年2月末)スクンビット周辺でデモが行われていたし、

爆弾が投げ込まれたりして死傷者が出ていた場所もあったのであまり近寄りたくなかったのだ。

まあ、明日の朝に決めればいいやと、私は宿を探して歩きだした。

 

翌日、目が覚めるともう昼だった。(笑)

時差の関係でだいぶ疲れていたらしい。

やーめた。

私は危ないし怪しいし行くのをやめ、カオサン近辺の散歩に出かけたのであった。

 

はたしてこの男が詐欺師だったのかどうかは結局分からない。

ただのいい人だった可能性もあるが、

たぶん待ち合わせていたらなんだかの怪しい話を持ち掛けてきたに違いない。

その時に断わればいい話だが、

万が一飲み物や食べ物に睡眠薬を入れられたらと思うとやはりできれば行かない方がいい。

でも密室じゃない限りそれも難しいのかな。

 

そもそも話しかけられたのは、やはり私の風貌が騙しやすそうだったのだろうか。

それが一番悲しいことだ。

 

 

夜は人が多く、犬の少ない道を歩く

 

 

旅に慣れてくると油断して人けの少ない道を通ってしまうこともある。

チェンマイの路上でナイフを持ったチンピラに恐喝にあったという旅人の話も聞いた。

彼はシリアの元軍人だったこともあり、余裕でその場を切り抜けたそうだが、、、。

タイでもたまにはそういうこともあるようだ。

とくに夜はなるべく人の多い道を歩きたい。

 

それに加えて犬の少ない道を選択したい。

タイは野良犬天国で、性なのか、夜になると凶暴性が増す。

暗闇に伏せる犬には気付きにくく、いつのまにか犬のテリトリーに入ってしまっている事もあり、

その場合間違いなく吠えられるか、運が悪ければ襲撃される。

私も何度か危ない目にあったし、同じような思いをした旅行者にも何人か出会った。

ナイフをむったチンピラに絡まれたら、金を出せばいいだけかもしれないが、

チンピラ犬に絡まれてら、なにを出せばいいのだろう。

彼らは狂犬病もちの場合もあるから、本当に注意が必要だ。

とくに私のようによく歩くタイプの人は、遭遇の確率も上がるのである。

犬に襲われた時にも周りに人がいれば助けてくれるはずなので、

やはり人けの多い道を歩きたい。

人の多い道にいる犬ほど大人しく、人けのない薄暗い路地の犬は凶暴な気がする。

人も犬も、暗闇に潜むタイプは危ない奴が多いのだろうか。

 

タイの野良犬に関してはタイの地域犬。狂犬病やスリン県で襲われた話もぜひ参考にしてみて頂いたい。

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