ゴールデントライアングル タイ

あの村は今夜もきっとアヘン臭い。チェンセーンからゴールデントライアングルへの行き方。

投稿日:2017年1月15日 更新日:

 

 

ゴールデントライアングルを見てきた。ほとんどの人が一度は聞いたことがある名前だと思う。

 

ゴールデントライアングルは「黄金の三角地帯」と呼ばれた世界最大の麻薬密造地帯。

タイ、ミャンマー、ラオスがメコン川で接する地点に存在していおり、現在では北部有数の観光スポットになっている。

 

今回、チェンマイから北上してチェンライまで足を運んだ。

せっかくなのでさらに北上を続け、メコン川の岸から三角地帯を拝んできた。

 

チェンライからのチェンセーンまでの行き方とゴールデントライアングル観光を振り返ってみる。

 

 

ゴールデントライアングル観光とチェンライからの行き方。

 

 

 

Exif_JPEG_PICTUREチェンラーイ⇔チェンセーンのバス。

 

チェンライのバスターミナルからチェンセーン行きのバスが出ている。

チェンセーンまでは一時間半ほどで料金は37バーツ。

某有名ガイドブック曰くバスは「20分おき」という事だった。

ところが目の前の食堂の兄ちゃんに尋ねたところでは「1時間おき」に出ているという話だった。

よくわからないが、30分から1時間ほどの間隔とみておけばよいだろう。

 

朝9時20分発のバスにのりチェンセーンへ出発。

 

Exif_JPEG_PICTURE

チェンマイのバスターミナル。現在改築中のため乗り場はすぐ隣の商店群の前になる。

Exif_JPEG_PICTURE

窓は全開で十分な風が入るのに、扇風機もフル稼働。運転手と厳つい車掌がのペアで運行。

Exif_JPEG_PICTURE

空調?こんなところにも仏像が模してある。

Exif_JPEG_PICTURE

違反者には落雷の天罰?それとも煙?

Exif_JPEG_PICTURE

バスは配送も兼ねているようで、こうした小包を途中の街まで運んでいた。

Exif_JPEG_PICTURE

車窓から田園風景を望む。昔の日本の様に手植えだった。

Exif_JPEG_PICTURE

チェンセーン到着。

 

 

チェンセーンからソンテオで黄金の三角地帯へ。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE

チェンセーンのメインストリート、パホンヨーティン通り。

 

 

チェンライからのバスは、チェンセーンのメインストリート、パホンヨーティン通りに到着する。

チェンセーンは今でこそ国境沿いの小さな田舎町だ。

しかし、歴史を遡れば「1328年、チェンセーン王国の都として開かれた町」という華やかな過去を持っている。

街の所々には、当時の城壁や仏塔が辛うじて残っている。それら建築物は「チェンセーン様式」と呼ばれている。

メコン川を登っていくと、中国雲南へ辿り着く。タイも北部のこの辺りまでくると、中国にぐっと近づく。改めて中国大陸の大きさを思わされる。

19世紀には中国との交易の中継点として栄えたが、現在でもラオス、ミャンマーを含めて交易が続いている。

Exif_JPEG_PICTURE

タイ東北部や北部の一部の街では、こうした「横乗り」タイプのトゥクトゥクが普及している。

Exif_JPEG_PICTURE

露店群。

Exif_JPEG_PICTURE

カニ。やはりメコン川産だろうか?

Exif_JPEG_PICTURE

活気のあるマーケット。

Exif_JPEG_PICTURE

メコン側沿いから出るボートでゴールデントライアングルを目指すことも出来る。日が暮れると屋台が出始め賑わう。

 

 

 

乗り場

Exif_JPEG_PICTURE

ソンテオ乗り場。

 

 

 

パホンヨーティン通りからゴールデントライアングル行きのソンテオが出ている。

バスの下車ポイントのすぐそばなので分かりやすい。

停留所にいたおじさんに行き先を聞かれたので答えると、柱に架けられたボロボロの黒板を指差した。

“11:20”

どうやら次は11時20分らしい。

移動時間は20分ほど、料金は20バーツ。

 

Exif_JPEG_PICTURE

手書きの時刻表。

 

 

 

屋台で軽食を買い、食べながら待つこと数分、周囲がざわざわし始めた。

ソンテオがもうじき走り出すようだ。

市場で買い込んだらしい荷物を持った乗客たちに交じり、乗り込む。

Exif_JPEG_PICTURE

メコン対岸ラオス

Exif_JPEG_PICTURE

到着。黄金仏が見える。

 

 

 

タイ側からの展望。そしてオピウム博物館

 

Exif_JPEG_PICTURE

タイから見る、ゴールデントライアングル。

 

 

 

黄金の三角地帯は「タイ、ミャンマー、ラオス国境沿いの山岳地帯」。

だからと言って、鬱蒼としたジャングルの中を分け入っていくのではない。

ここチェンセーンでの観光はメコン川岸から三角地帯を眺める形になる。

もちろん、ボートでの観光や、ラオス、ミャンマー国境の街をはしご観光するツアーなどもあるようなのでじっくり味わいたい方にはおすすめ。

今回は日帰りだったのでさらりと舐める程度に見るだけだった。

メコン川岸から目にしたのは、世界最大の麻薬生産地だったとは思えないほど長閑な風景だった。

 

Exif_JPEG_PICTURE

展望場所付近の様子。

Exif_JPEG_PICTURE

タイラオスミャンマメコン川を隔てて隣接する。

Exif_JPEG_PICTURE

ラオス。

Exif_JPEG_PICTURE

ミャンマー側。

 

 

 

周辺は露店やレストラン、土産物屋が軒を連ねる観光地然とした場所になっている。

 

 

 

 

 オピウム博物館

Exif_JPEG_PICTURE

 

 

当然、ここの観光はゴールデントライアングル展望がメイン。

その他の目ぼしいスポットがほど近い場所にあるオピウム博物館。

ここには麻薬に関する様々な資料や展示物がある。一時間程度で周れる規模の博物館だ。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE

入場料50バーツ。

Exif_JPEG_PICTURE

アヘンの歴史。

Exif_JPEG_PICTURE

Exif_JPEG_PICTURE

三角地帯に暮らしているカレン族、ラフー族、リス族。

 

 

ちなみに、二度目の訪タイ時にラフー族とカレン族の村に滞在したことがある。

タイ北部の山岳地帯にはこうした少数民族の村がいくつも点在しており、その内の数か所を訪れたわけだ。

そういえば、ラフー族の村では村人が麻薬を吸っていた。

夜になると、床に横になった状態で煙管のようなものを咥えて吸うやり方だった。

 

私も勧められた。あの時はそもそもそれがマリファナなのか何なのかわからなかったし、山奥の救急車も来ない所で火遊びする気にもなれずに手は出さなかった。

 

この時村人が言っていた言葉がなんとなく頭に残っていたが、ここではっきりした。

それは「オピウム」だった。そうだ、確かに彼はオピウムと言っていた。

薄暗い部屋の隅で、目をとろんとさせて吸っていた。

一応違法という事になっているが、毎晩のように吸っていて、生活の一部にしっかりと組み込まれているようだった。

隠れて栽培もしているようだが、警察は年に一度ほど抜き打ちでやって来る程度、全く問題ないのだとか。

ちなみに、街から警察が上って来たら発見次第「携帯で知らせ合う」のだそうだ。

Exif_JPEG_PICTURE

オピウムを吸う人形。そうそう、まさにこうやって吸っていた。あの時の事を思い出し、しばし感慨に耽ってしまう。

Exif_JPEG_PICTURE

昔、麻薬の取引に使われていたらしい重り。おしゃれだな。

Exif_JPEG_PICTURE

Exif_JPEG_PICTURE

1Tikal=16g

Exif_JPEG_PICTURE

刀のような喫煙具。

Exif_JPEG_PICTURE

麻薬製造密売組織のドンだったというクンサー。別名「麻薬王」は、シャン族という民族。

 

 

 

ツアー予約

ゴールデントライアングルの現地ツアー予約はこちらが便利。

 

 

 

-ゴールデントライアングル, タイ

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

関連記事

アユタヤー遺跡観光から日本人町跡、リトル東京での夜遊びまで。

        タイでは3つの遺跡群が世界遺産に登録されている。   スコータイ遺跡、バーンチエン遺跡、そして最も有名なのがアユタヤー県にあるアユタヤ …

no image

タイの地域犬。狂犬病やスリン県で襲われた話。

「褐色」からの逃走?タイの美人観について。

「白い肌」に憧れる人々 あなたの肌は透き通るような色白だろうか?それとも健康的な小麦色の肌をしているだろうか? 日本人はいわゆる「黄色人種」に分類されるが、じっさいには黄色と言うよりはもう少し白みがか …

カオサンの「今」とその魅力。

カオサン路地裏の野良猫。寝ているのか、それとも角度のせいか瞳が見当たらない。   「バックパッカーの聖地」は欧米人で溢れ、インドの若者の姿も   バンコクのカオサンロードは「バック …

旅を仕事にするとは?その方法や私の目指すこと。

photo by Robert Couse-Baker   ここ数年のあいだに「旅を仕事にする」という考え方がずいぶん広がったのではないだろうか。以前に増して、ネットや書店でよく目にするよう …