バンコクから南東へバスで約2時間、世界屈指のビーチリゾート地パタヤがそこにある。
灼熱のビーチ、マリンスポーツ、立ち並ぶ高級ホテル、そして毒々しいピンクのネオンが眩しい夜の歓楽街。
ここは元々、静かで小さな漁村に過ぎなかった。
パタヤが変貌を遂げるきっかけはベトナム戦争だった。
1960年代、ベトナム戦争の砲声が東南アジアに響いていた頃、タイは米軍基地としての役割を果たしていた。
ベトナム北部に絨毯爆撃を食らわせていたB52の多くはタイから飛び立っていった。とりわけパタヤのウタパオ空軍基地は重要基地として機能しており、多くの米軍が駐留していたと言われる。
基地とそのすぐそばに形成される軍人が羽を伸ばすための歓楽街。よくある話だ。パタヤもその例外にもれず、米軍の保養地となり、娯楽地となった。
現在、パタヤの夜遊びに外せない歓楽街であるウォーキングストリートの歴史の幕開けもそこにある。当時は、バーが立ち並ぶ区域だった。
殺し合いを忘れての束の間の騒乱。そして、タイ人女性を求める米軍兵。
戦争が終わり米軍は撤退したが、今度はパタヤの噂を聞きつけた欧米の男たちが毒々しい夜のネオンにひきつけられていった。戦争は終わったが、パタヤは終わらなかった。
その後パタヤは、ビーチリゾート地という新たな仮面を纏いながら急速な発展を遂げたわけだが、その本質はいまでも変わらず夜遊びにあると言っていいだろう。
狂わしいほどの夜遊びを求め、欧米、中東、アジアの男たちがひっきりなしに訪れる。薬を飲んでまで行為に及び、副作用からか腹上死する老齢の男も後を絶たない。
そんなパタヤに初めて上陸し、夜の街を彷徨った。
移動手段やエリアごとの特徴、料金・システム、治安、そしてちょっとした体験記も含めながらレポートしていこうと思う。
パタヤのマップと移動手段、ノースエリアとサウスエリアの夜遊び。
パタヤ―湾に沿うように北から南に向かって走るビーチロード、並行するように少し内陸側を走るセカンドロード。
この2本のちょうど真ん中を東西に貫くのがパタヤー・クラーン通り(Central Pattaya Rd.)であり、その北側がノース・パタヤ―、南側がサウス・パタヤ―と呼ばれるエリアになる。
ウォーキングストリートを始め、パタヤ―の夜遊びエリアの多くはサウス・パタヤ―に集中しているが、ノース・パタヤ―にもソイ(路地)6や人気のMPが立とい並ぶ。
分かりやすさを重視してノースとサウスに2分してレポートしていくことにするが、バービアや場末のゴーゴーバーならエリアを越えてあちこちに点在しているのがパタヤという街であることは忘れないでほしい。
移動手段はソンテオ
パタヤ―中心部の移動はソンテオが便利だ。ソンテオさえ乗りこなせれば少なくとも夜遊びは事足りる。
街には濃紺のソンテオがたくさん走っている。ビーチロードとセカンドロードを反時計回りにぐるぐると走っているので目的地周辺で下車すればよい。
料金は一律10バーツ。
道端で捕まえたら黙って乗り込み、目的地でブザーをならして下車したら運転席か助手席側に周り込んで料金を支払えばいい。
乗車前に料金を尋ねるとしめしめとぼったくろうとするドライバーは多い。とにかく黙って乗って降りたらしれっと10バーツ支払えばそれでいい。
タクシーの様に貸し切りでの利用なら値段交渉が必要になる。
ビーチロードとセカンドロードの輪の内側や周辺エリアならおそらく30バーツほどが相場になる。提示額が1人分なのか総額なのかなどきちんと事前に確認しておくべきだ。
ノースパタヤ。マッサージパーラーやソイ6。
MP
ノースエリアの中心になるのがセカンドロード沿いのいくつかのMPとソイ6だろう。
パタヤには主要なマッサージパーラーが5~6軒ほどある。
そのうち日本人からの評価が高い店はノースパタヤのセカンドロード沿いに集中している。
店を冷やかすだけになってしまったのだが、日本人の需要も高いはずなのでパタヤの人気店の場所と料金をさらっと紹介したいと思う。
となみに店のシステムを簡単に説明しておくと、タイのMPはちょうど日本のソープランドに当たるサービスだと考えればよい。
店内には金魚鉢と呼ばれるガラズ張りのひな壇やサイドラインと呼ばれるソファーがあり、そこに女性がずらりと並んでおり、気に入った娘を従業員に指名することができる。
この時、ビールやドリンクを飲みながらゆっくりと眺めていられるし、気に入った娘がいなければ見るだけで退店してももちろん構わない。
気に入った娘がいたら、服についている番号札の番号で指名する。
料金はグループごとに設定されている場合もあれば個々で差異のある場合もあるので指名の際に従業員にきちんと確認した方がよい。支払いの後、個室に移動してサービスを受けるという流れ。
部屋に入るとボーイがドリンクのオーダーを取りに来るので女性のドリンクを含めて飲みたいものをオーダー。この時多少のチップを払うのが一般的。
こが済みサービスに満足できたなら女性にも300バーツ前後のチップを払うのが普通。時間は90分から120分ほどが一般的だが、ここも指名の際に従業員に確認した方がよい。
外の客引きについていく形の場合はマージンを含めた料金を支払わなければならないのが普通なので自分で調べて行った方が無難だろう。大抵のお店は昼間からやっている。
ざっとこんなところだろうか。
サバイディー
ノースパタヤ、セカンドロードとソイ2のちょうど交点にあるサバイディー。
多少の変動はあるはずだが、料金は2000~2500バーツほど。
日本人客が多いようで、ある程度日本語が話せる娘もいるようだ。在籍数は50人前後とのこと。
ハニー2
セカンドロード沿い、ソイ2とソイ3の間にあるのハ二―2はちょうどショッピングモール「ビックC」の向かい側。
料金は2000~2500バーツほど。
ハニー1
正式にはソイ11だが、かつてこの通りに存在したホテル「ハニーイン」がソイハニーインという呼び名の由来とされている。
そして今そこはハニー1というマッサージパーラーになっている。ちなみに現在は新たにハニーインというホテルがハニー1の真向かいに立っている。
ハニー1は女性陣のレベルが微妙、それほど評判がいいとは言えない。
料金は2000~2500バーツほどだが前述のサバイディーやハニー2よりも見劣りする。しかし、サイドラインには目ぼしい娘もちらほら。
ドリンクを頼まなければ無料で見てこれるゆえ、試しに覗いてみるのもありだろう。
ソイ6
昼間、セカンドロード側から初めてソイ6を眺めた時は圧倒された。奥に広がるはずのビーチこそ見えないものの、灼熱の下に形成された猥雑な歓楽街には、バンコクなどの都市には無い奔放な迫力があった。
ソイ6はビーチロードとセカンドロードを繋ぐ路地で全長は約350メートルほど。ビーチに向かって道の両脇にバーが犇めき合っている。
ところがどのバーも二階立てかそれ以上と背が高い。これが一体何を意味するのか。
つまりどの店も二階かそれより上の階でそのまま行為に及ぶことのがきるという仕組み。ここがタイでよくあるバービアと違うところだ。
部屋代の相場は1時間250~300バーツ、女性に払う代金の相場が1000バーツ、その他にドリンク代がかかって来る計算になる。
ノーンカーイ出身の日本人好きの娘と知り合う
ソイ6を冷やかし歩く。
どこかあか抜けない田舎臭さの残る娘が多く、30代以上と思しき女性も少なくないように見受けられた。
そしてそれは、パタヤのバービア全体に共通する点でもあった。
飽くまで主観だが、どのバービア街を歩いてみても、都会的なキレのようなものやフレッシュさというものに欠ける。よく言えばどこかのんびりとした感じ、悪く言えば気怠い雰囲気が漂っていた。
日がな灼熱の太陽がぎらつくビーチ沿いの街なのだから、それは当然と言えば当然なのかもしれない。
女性たちの年齢が概して高めなのも、想定する主な客層が中年や初老のファランたちだと考えれば理にかなっている。バービアには大抵ビリヤード台が置いてあるものだが、その事実は元々バービアが誰のための店だったなのかという事を物語ってもいる。
夕暮れ時のソイ6にも、パタヤ暮らしの長そうな中年のファランがちらほらしていた。きっと自分の娘ほどかもっと若いであろうタイ女性とじゃれ合い戯れる初老のファランを冷めた目で眺めつつ、しかし彼らを否定する気にも到底なれない。
たとえ老いぼれたじじいでも、ある程度の金さえあればここでは相手にしてもらえる。いや、仮に金が尽き果てたとしても、寂しさを紛らわす相手には事欠かないだろうし、もし運が良ければ世話好きのタイ娘に面倒を見てもらえるかもしれないのだ。
ソイ6の中ほどまで来たところで、適当な娘を選びバーへ入る。通りに面したカウンターにその娘と腰掛けてビールを飲んだ。まだ若そうなその娘はイサーン出身の20歳で、見るからにやる気のなさそうで見るからに気怠い雰囲気を醸し出していた。
例のごとくその娘に一杯おごりながら、店のシステムや料金を尋ねた。
料金は二階の部屋代と女の子本人に支払うペイバー代に分かるれる。部屋代の相場は1時間250~300バーツ、女の子に払う代金の相場が1000バーツだという。どうやらこれがソイ6の相場らしい。
気だるそうにしながらも仕事は仕事ということだろうか、彼女にペイバーを誘われたが”just drink(飲むだけでいい)”というようなことを言ってかわす。
そのうちに店の前を時計売りが通りかかると、その気のない私を差し置いて何やら交渉を始めた様子。しばらくして戻って来た彼女は「700バーツで買っちゃった」というようなことを私に告げた。
その後も会話が弾みそうになかったのでビールを飲みほしたところで店を後にした。
セカンドロード側まで歩く。いくつかの店先には、女性にしてはやけにガタイのいいお約束のレディーボーイの姿もちらほらしている。
ソイ6もそろそろ終わりかと言う頃、店先で一人の娘に日本語で呼び止められた。
思わず立ち止まる。
小柄だが豊満でクリリとした目の表情にはチャーミングさがあった。笑顔や全体の雰囲気もどこかテキパキとした印象を受ける。他の子とは異色だった。飲むだけ、彼女に付いて入り口のカーテンを潜った。
さっきの店とは少し違い、この店の入り口はワインレッドのカーテンで仕切られて外側から中が見えないようになっている。
店内は冷房が効いていてとても涼しく、日本で言うところのスナックの様なつくりになっていた。小さなバーカウンターがあり、そこにはママさんらしき中年の女性が暇そうにしていて、他にテーブル席が2、3ある。奥にはトイレの入り口と思しき簡素な扉と、それとは別に怪しいドアが一つ見える。
タイ警察と賄賂
サウスパタヤ。ソイハニー(ソイ11)とソイチャイヤプーン、ソイ7,8、そしてウォーキングストリート。
ソイブッカオをしばらく行くと、左手に雑然とした路地が伸びている。ソイチャイヤプーンだ。
舗装の荒れた砂利混じりの通り、明らかに空気が変わる。露店や庶民的な暮らしの香りがある一方で、どこか掃き溜めのような雰囲気が漂っている。
バービア密集地帯、ソイ7、ソイ8。
ウォーキングストリート
若い娘を探すなら断然、ウォーキングストリートのゴーゴーバーだろう。ここはパタヤで最も巨大な夜遊び通りだ。
ここにはゴーゴーバー数十件が犇めいていおり、半分以上の店を覗いてみたが、その中でも日本人やアジア系の客にに人気のバカラが規模、質共に頭一つ抜けている。
その他に、palace a go goは規模が小さいわりに粒ぞろいと言った印象で、happy a go goもバカラに迫るほどよく、iron club、銀座などそれおれ目ぼしい子が2~3人はいた様子。
中には哀愁の漂ううらぶれた感じの店もあり、そうした店を体験するのも違った意味で面白味がある。
相場は店によってまちまちだが、ざっくりとバーファイン(店に払う連れ出し料金):500~1500バーツ
ダンサーに支払うチップ:ショートタイム→2000バーツ~、ロングタイム→4000バーツ~といった具合。
値段についてはその都度店側に確認すればよく、交渉次第で多少安くなることもあり得るはずだ。
長髪で腕にタトゥーの入った厳つい呼び込みの威勢のいい男。張のある声は野太く、迫力があった。入店しようとすると男はワイをして感謝の意を表した。
ビールをオーダーしてしばし見て周る。
海水浴する格好のダンサーたちを冷静に一人ひとり見ていくとじつはそれほど粒ぞろいというわけでもなさそうだったが、他の店に比べるとやはりレベルは高く、全体としての店の雰囲気にもどこかあか抜けた雰囲気がある。
いわゆる「ギャル系」と呼ばれるような派手な娘が多かった印象だが、これはパタヤのゴーゴーバー全体に言えることなのかもしれない。
と、なにやら入り口のそばで店の従業員が慌ただしく動いている。しばらくすると韓国人と思しきおじさん客がステージ脇から腕を引っ張られるように連れだされていった。どうやら退店を強いられた様子。
傍から伺っていると、どうやらその男はスマホでゴーゴー嬢を撮影していたらしいことが分かった。もちろん店内は撮影禁止だが、それを知ってのことか、それとも知らずか、、、。何人かのダンサーたちもこの出来事には苦笑いだった。
二階はまた一味違う。さらに露出度の高い娘たちが踊っている。
一階のステージ周りのソファーから上を見上げるとガラス張りの床からの覗き込むような状況となっていて、好みはあれどこのシステムがバカラの大きな特徴のようだった。これは、バンコクのソイカウボーイにあるバカラも同じだった。
ところが二階には一階よりも目を引く娘は多くないという残酷な現実。
つまり、二軍?露出度でカバー、という事なのだろうか、、、。
こうしたスタイルはバンコクのゴーゴーバーでも見たことがあり、二軍のようなグループが露出を増やして踊っている光景にはなんとなく悲しいものを感じざるを得ない。
一階では、40代前半と思しき日本人の男がステージにチップをばらまいている。100バーツ札だったろうか、20バーツ札だったろうか、とにかく数千バーツを従業員に両替させて数十枚の札をばら撒いていた。
ダンサーたちはキャーキャーと騒ぎながら足元に落下したお札に我先にと群がる。紙幣にプリントされた国王のお顔もどことなく赤らんでいるだろうか。
チップを取りそびれたのだろうか、騒ぎの直後に彼の下に駆け寄ってチップを強請るダンサーが数人いたかと思えば、彼はすんなりと彼女らにも払ってみせる気風の良さだった。
男への一時の注目はあっという間にダンサーの魅力に負けて移り消えてしまう。
さっきの男は一人で店を出て行った。背中がどこか寂しそうに見えたのは私だけだろうか。
仲間内で遊びに行ったときにやるとより一層楽しいのかもしれない。そういう柄じゃないので、私は永遠にやらないだろうが。
同じような催しで「ピンポン玉」がある。
一個20バーツほどのピンポン玉をなん十個もまとめ買いして同じようにステージ上にばらまくのである。するとダンサーたちはこれまたピンポン玉に我先にと群がる。どうやら一つ10バーツほどになるらしくみんな必死で飛びつくわけ。
こんな感じでかなり盛り上がっていたし、酒を飲んで雰囲気を味わうだけでも楽しめる。
その他の目ぼしい店
これがタイの夜、パタヤの夜か。
ソイ15、ソイダイアモンド。
ウォーキングストリートから内陸側へ伸びるソイ15やソイダイヤモンドも侮れない。この界隈にも15件かそれ以上のゴーゴーバーが犇めいている。
中には廃れた雰囲気の店もあるが、それはそれでまた面白い。
あれは洋もののロックが鳴り響くゴーゴーバーだったが、客も疎ら、ダンサーも正直冴えたものではない。
休憩中なのだろう、まるで力士のような恰好の恰幅のいい嬢が店の奥から現れるとそのまま入り口の方へと客の前を横切り歩いて行った。彼女に羞恥心というものはないようだった。
どこかすり足のごとくのしのしと歩いて戻って来る、咄嗟に「相撲部屋」の四文字が頭に浮かんでしまい、そんな頭の働きもまたどこかおかしかった。それはこの店の廃れ具合を象徴するような出来事に思えた。
ビールを飲みほしてそそくさと退店。
路地は、それ自体にも魅力はあるものだが、とりわけゴーゴーバーの犇めく路地というのもまたなかなか歩けるものではない。ゆえに歩き甲斐がある。ソイ14や15だろうか。
まだ夜が本領を発揮する前、路肩に腰を下ろして街の動きを観察する。
ソイにはセカンドロード側からバイタクが続々と入り込んできて、ウォーキングストリ―トの手前で女を下ろしていく。
それは、夜の女たちの出勤風景だった。手にはバックはもちろん、屋台で買ったらしい夜メシやフルーツの盛り合わせをぶら下げていて、その袋、袋に、開店前に奥の個室やらにて、タイ人らしくみなで突き合う光景を連想させられた。
路地には、女性ものの下着や水着を扱う商店などもあり、バイタクを降りた後にそのまま店に入ると、すぐに出て来ると、何かしらの買い足しで崩したらしい運賃を外で待っていたドライバーに支払う者もいたりした。
私の腰掛けていたところの目の前に、リヤカーに荷物を付けたバイクが止まった。どうやらここも屋台になるようだった。
邪険に扱われるかもしれないと肩に力を入れて表情を伺ったが、青年はこちらを気遣うように顔をクシャリとして軽い謝罪とも取れる意を見せた。その人の良さにどこか安心しつつも、こちらこそ誰の使う土地とも知らず陣取っていた手前、すぐに腰を上げて所を移ることに。
ソイ14と15が途中で交差するようにしてパタヤソイ2ロードへ繋がる。やはりこの路地はなかなかいなせだ。
少々歩き疲れ、ちょうどその交点にある雑貨屋で一休みする。店先では店主のおやじが盥に敷いた水で皿を洗っている。客用とも店主用とも取れる雑貨屋の前の椅子に勝手に腰掛けていたのだが、目が合ったとき嫌な顔はされなかった。
ゴーゴーバーを店を転々とし、ほろ酔いで、またこの路地を歩いてみる。
夜も深まるにつれて露店の辺りにも人の群れ。ゴーゴーバー入り口の艶やかに発光するネオン、開けた格好の客引きが、そのすぐ隣でもくもくと立ち上る焼き鳥の煙。
酒の後の小腹を満たす遊びの観光客か、休憩中の露店商か、はたまた今宵は客に恵まれなかった嬢たちのか、あたりの屋台は夜の人間たちで賑わい、どこもかしこもずるずると緬やスープを啜っている。
その人の群れに挟まれて一人食べるのもなんだか億劫に思い、疼く食欲には見ぬふりを決め込んでえいと歩きだした。
ビーチロードの昼と夜
パタヤビーチ沿いを南北に貫くビーチロード。
昼間はビーチでマリンスポーツやフィッシングツアーに興じるのもよし、もしくはビーチロード沿いに無数に並べられたビーチチェアに横になりなってのんびりと過ごしながら夜遊びに備えるのも良しだ。
ところで、日が落ちるとビーチロードの様相は一変する。
薄暗くなり始めた頃、どこからともなく立ちんぼが現れ始めては道行く男性に声をかけるというわけだ。
当然の事だが、フリーの街娼というのは「わけあり」の場合が多く、どこかの店に属している娘と過ごすのとはわけが違ってくる。その点注意が必要だし、よっぽどの物好きでもなければわざわざ危険な選択をするのはやめた方がいい。
パタヤの治安と注意点
パタヤの治安はあまりよくないと言われることが多いが、常識的なふるまいを心がけていれば危ない目に合うという事はほとんどないと考えてよい。
パタヤには四泊五日ほど滞在し、主に夜に活動したわけだが全く問題はなかった。
それでも、治安の悪い通りやよくある犯罪のケースなどは紹介しておくべきだろう。
ビーチロード沿いのレディーボーイや立ちんぼ
前述したビーチロードはパタヤで最も治安の悪い通りと言える。昼間はまったく問題ないのだが、たとえば夜の立ちんぼには要注意だ。
特にレディーボーイは力が強く狂暴な娘も多い。旅行者とのトラブルもたびたびニュースになっている。
フリーのレディーボーイたちを連れ立って夜遊びするのはもちろん危険だが、夜のビーチロードは特にむやみに歩かない方がよい。
止む負えない場合は、ビーチと反対側の歩道を歩くべきだろう。人気は少ないが、ビーチ側よりはまだマシだ。
それ以外は、避けるべきエリアというよりも常識的な振る舞いをすることが重要になる。
ひったくりに狙われないようなバックの持ち方であったり、人気のない道は避けることであったり、泥酔するまで飲まないといったような基本的な事だ。
出会ったばかりの人を信用しないという当たり前の事であったり、飲み物や食べ物も人に勧められたものをむやみに口にしない事であったり。
いうまでもない事だが、深夜に泥酔状態でうろついていれば場所に関わらず恰好のカモになる。夜が深まるにつれて地元タイ人のチンピラもうろついているわけで、彼らは日本のチンピラの何倍も狂暴である。
泥酔した旅行者が集団暴行を受けるという事件も起こっている。
また人気のない道で野良犬に遭遇するとやばい。タイには野良犬が多く、夜は狂暴、パタヤも例外ではない。そういう意味でも明るい通りを歩こう。ちなみに早朝の犬もまだ狂暴だ。
大通りだったが、朝早く人気の少ない中をバスターミナルへ向かって歩いていると路肩の犬に襲われそうになり、中央分離帯まで逃げ離れたものだ。
つまり涼しい時間帯は野良犬に要注意だ。
ホテルの検索と予約
パタヤの夜遊びエリアに近いお手頃ホテルはこちらの記事を参考に、それ以外のホテルはこちらのサイトから検索、予約できます。
HIV、性病検査キット
夜遊びに必ず付いてまわるのが性病のリスク。
タイ独特のエイズ事情や感染リスクを高めている不安要素は知っておくべき。
特にHIVは早期発見が鍵になるため少しでも不安があればすぐに検査を受けるのが望ましい。
今は自宅で匿名で受けられる検査キットもあるので気軽に受けてみることをおすすめします。
タイのお土産を通販で買う
タイ旅行のお土産は日本から通販で買うこともできる。
通販で買えるのはお菓子や酒類、小物類などの定番商品が中心となり、職場や友人に無難なお土産を配るのに向いている。
現地から身軽に帰国したい場合や帰国後の買い忘れの補充にも最適。
タイのお土産通販サイトはこちらの記事を参考に。