「ヘルメット観?」 |
去年の初めにタイを一人旅しました。
オートバイのヘルメット 2012年3月1日
タイの警察は本当にやる気があるのか、その職分の程度を疑ってしまいます。
昨日も、私の家の前の道路にてオートバイの事故があった。音がして外を見てみると、2人が転倒している。どちらも、ヘルメット着用なし。お互いが膝を擦り剥いて、オートバイの各部分の器具が破損した程度で、「いのち」に別状は無いようである。この事故、相手が車であったならどうなっていた事だろう。私は、今回の事故、結果しか見ていないのでどの様な原因で、事故になったのかは不明ですが、直線の見通しの利く道路です。片方の不注意による事故とは思いますが、二者、お互い、オートバイを起こして、そのまま何の事は無く消えて行ってしまった。後に残ったのは、破損器具の残骸。車が通る度に、「ガジャガジャ」、「バリバリ」と細かく砕ける音がしている。私は仕方がないので、箒を持ち出しその後始末をせっせとしました。オートバイのヘルメット「100%」着用達成運動はどうしたのでしょうか。毎日の様に目の前を通り過ぎる“運転手”の皆さん、ヘルメットを着用してるのは、せいぜい2割でしょうか。昼間暑いので、片手で陽を避けながらの片手運転。携帯電話を左手に持ち右手だけで、大きな声で片手運転。見ていると空きません。本当に面白いです。正にタイ国です。都会とは違い、地方都市の警察官の警察署のいい加減さが露呈しています。上辺だけ、表面上を繕い後はお茶を濁す。掲示物は今も其処彼処に掲出されてはいるが、これも遣ってる姿勢だけを見せるためのものでしょう。本当に大きな事故でもおきない限りは、警察も本腰を入れて真剣に取り組もうとはしないのでしょう。本気で遣っているのは、ちょぼちょぼの、信号違反になるかならないかの「罰金稼ぎ」。(この金も、どこに消えているやら。)オートバイ運転手は、オートバイを買う金はあるが、ヘルメットまでは金が廻らないのか。警察はよくよく考えて、真剣に対処した方が良いのではと思います。
(※チェンマイはタイ北部の街)さて今日はチェンマイの交通事情を。ガソリンはリッター30B程度、満タンで100Bぐらいの感覚です。タイ人のヘルメット率は昼は60%程度、夜は10%程度。旧市街の中では警察が取り締まって無いのか、ぐっと減ります。取締りが無ければヘルメットをしないタイ人。何度捕まっても懲りずにヘルメットをしないタイ人。もっとも100B程度のヘルメットが命を守るとも思えません。こけたときにより命を失う可能性を秘めてしまうようなヘルメットも数多くあるでしょう。義務的に付けているに過ぎないのです。飲酒運転や携帯電話をしながら、3人乗りやテレビを抱えての運転やら無免許運転。そんなのが当たり前の国でのヘルメットだけをして何になる?という感じなのでしょうか。サンダル履きは当たり前なのです。新型インフルエンザよりなにより怖いのは交通事故です。
モタサイのヘルメット2012.04.10 Tuesdayバンコクに限れば、モタサイに乗る人は運転手はもちろんのこと、後部座席に乗っている人もヘルメットをかぶることが義務付けられています。ただし、大通りではなくソイの中だけを走るにあたっては、ヘルメットの着用義務はないということを聞いたこともあり、その真偽の程は定かではありません。私の場合、ソイの中を乗るだけでしたらヘルメットを要求しませんが、大通りを走ってもらう場合には、自分の安全を考えた上でヘルメットを要求します。ほとんどの運転手は、私が何も言わなくてもヘルメットを差し出して来ますが、客用のヘルメットを準備していない運転手の場合、ウィンにいる他のモタサイの運転手から客用のヘルメットを借りて、それを私に手渡してくれます。私からすれば、不特定多数の人がかぶっている客用のヘルメットであり、必ずしも清潔な物ではないと思ってはいますが、安全面でのことはもちろんのこと、ヘルメットをかぶっていない場合は右手でモタサイ後部の取っ手を掴み、髪が風圧でボザボサにならないように常に左手で自分の頭頂部を抑えていなければなりません。ヘルメットをかぶることにより頭髪がボサボサになるのを防げますし、空いた左手(または右手)で運転手が車線変更をする際に手信号としての合図をもすることができます。なお、このことは走っている車の運転手を抑制するという点で非常に重要なことだと感じています。先日、大通りを少しばかり走らなければならないという状況で、家の近のウィンからモタサイに乗車しました。大通りを走るのは少しの距離だけでしたので、私はあえて運転手にヘルメットを催促しませんでした。モタサイが動き出し、大通りに出たところで運転手が前部の籠の中に入っているヘルメットを差し出しながら言いました。โดนตำรวจจับ ใส่หมวกหน่อย警察にパクられる。ヘルメットをかぶれ。ヘルメットを受け取った後で私が通りの少し遠方を見遣りますと、確かに警官がいました。付近の舗道に白バイを駐車させ、交通違反をしている「客」はいないかと、虎視眈々と獲物を狙っているところのようでした。私にとっては安全を目的としてのヘルメット着用ですが、運転手にとっては警官に捕まって「お茶代」をセビられないようにするための着用目的であり、モタサイの運転手との温度差を感じた一部始終です。