HIV タイ 夜遊び

タイでHIV感染が不安?過去の旅行者が嵌った落とし穴とは。

投稿日:2017年5月3日 更新日:

 

 

 

 

 

タイは日本人にも人気の観光地だが、男性旅行者にとっては夜遊びの楽園でもある。

物価も安く、綺麗な女性が多いタイ。

 

そんなタイの夜の魅力に憑りつかれ、どっぷりと嵌り込み、そこから抜けられなくなる外国人も少なくない。

 

タイで夜遊びするに当たり、HIV感染やその他諸々の性病への感染を心配する人は少なくないと思う。

 

もちろんこれはタイに限ったことではなく、世界中どこで遊ぶにしろ同じく発生するリスクであり常に注意が必要な点ではある。

 

しかし、東南アジア諸国や他国に比べ特にタイのHIV感染率が高いという事実はよく知っておいた方が良いし、少なくとも過去にはタイ独特の環境に半ば翻弄されるようにして相当多くの外国人が痛い目に遭っており、中にはHIVに感染してしまうケースも少なくなかった。

 

この記事では、特にタイに慣れない旅行者が夜遊びするにあたり個人的に知っておいた方がよいと思う5つの注意点を挙げておきたいと思う。

 

 

1、タイは今でもエイズ大国であるという点を忘れてはならない。

HIVリボン。photo by SIM Central and South East AsiaBy: SIM Central and South East Asia

 

 

冒頭で述べた事と重複するが、まずこの認識が大事だという考えから敢えてもう一度触れておきたい。

 

GLOBAL NOTEのHIV感染率、国別ランキングによれば、タイは世界37位で、東南アジアにおいて最も高い数字になっている。

 

 

タイでは80年代末にHIVが爆発的に流行した。

そして90年代初頭には、タイ北部におけるHIVの蔓延が大問題となり、一時期は北タイの売春婦の4人に1人がHIVに感染しているとまで言われていた。

 

こうした状況を国家的危機と捉え、政界、教育界、メディアなど多方面からその撲滅に奔走した結果、HIV感染者の数は大幅に減少し、その成果は世界的にも評価されるほど大きなものだった。

 

そうした流れの中で活発に行われたHIV教育や啓蒙活動によってHIVに対する国民の理解や予防意識は格段に高まったと言われている。

 

 

しかしその一方で、ピーク時のキャンペーンなどの影響化にはなかった新たな若い世代の性感染症が急激に伸びているなど、再び不穏な兆候も見えており、未だに多くの課題が残っているのが現状である。

現在、年間1万人ほどの新規HIV感染者が生まれているともいわれており、タイがHIV感染率の高い国としての汚名を脱ぎ捨てるには至っていないのが現状である。

 

タイには「ミスターコンドーム」と呼ばれ、HIVの撲滅に奔走した有名な政治家がいるが、彼の発した激烈な言葉が非常に印象に残っている。

彼がいきり立って放った言葉はこれだ。

 

「色情狂どもよ!死にたかったらタイに(買春に)来るがいい!」。

 

当時、言葉のその矛先は、もちろんタイへ買春にやって来る外国人や日本人に向けられた。

 

HIVの蔓延において既にどん底を抜け出したタイだが現在でも東南アジアにおけるエイズ大国と言わねばならず、そうしたタイのエイズ事情を忘れてはならないだろう。

 

 

 

 

2、旅行者が集まる繁華街には「わけあり」のストリート娼婦や「隠れ売春婦」が少なくない。

photo by Tore BustadBy: Tore Bustad 

 

 

 

バンコクやパタヤの繁華街にはゴーゴーバーやマッサージパーラーなどの風俗店が集まっている。

 

そうした店で働く女性達は日本と同じように定期的な性病検査を義務づけられており、少なくとも建前上は最低限の安全管理がなされているということになっている。

 

一方で、タイの繁華街には立ちんぼやストリート娼婦の姿も多く、道行く外国人旅行者に声を掛けては売春を持ち掛けて来る。

 

初めの頃はそうした見慣れぬ光景に驚きもしたが、何度もタイを訪れるうちにいつの間にかタイの繁華街の風物詩と化してしまうから恐ろしい。

 

そして、店に属さずに路上で客を取ろうとする彼女たちは、当然「わけあり」の場合が多い。

彼女たちの多くはなんだかの理由から店で働けなくなり路上に出ることになったわけで、その理由の中には性病感染も大いに含まれる。

 

そもそも、よっぽどの物好きでもなければそうした火遊びに手を出すようなことはないだろうが、無知で初心な旅行者がうっかりということもあり得なくはないので注意点として挙げておきたい。

 

 

 

 

3、「バービアで働く女性の多くは売春婦でもある」という落とし穴

パタヤのバービア街。

 

 

 

外国人旅行者が集まる繁華街には必ずタイ式洋風バーが軒を連ねる。

こうしたバーは「バービア」と呼ばれるが、バービアで働く女性の多くが売春婦としての側面を持ち合わせている。

 

こうした店の形態はタイや東南アジアに多く見られる独特のもので、少なくとも今ほど情報がなかった一昔前は、ここが外国人にとっての驚きであり、また大きな落とし穴でもあった。

 

あらゆる情報が手に入る今は別として、一昔前には「バーの女性店員に逆ナンされて、一夜を共にした」と勘違いする外国人旅行者もたくさんいたほどで、事の後で数千バーツほど要求されてもまだ目が覚めない人も少なくなったと言う。

 

「自国ではモテなかったのにタイではモテモテ」と舞い上がり、ハマってしまった外国人数知れずである。

 

しかし実際は、ただ単にバービアの女性たちが売春婦としての側面を持ち合わせているだけの話でそれがバービアという店のシステムなのだ。

となれば不特定多数を相手にする彼女たちがなんだかの病気を保持しているケースも必然多くなる。

 

「一般の娘」と親密な中になったとのだと勘違いした外国人旅行者が、性感染症予防を怠るようになるのは自然な話かもしれない。

 

こうした流れからタイで旅行中にHIVに感染するというケースが、一昔前はたくさんあったというわけである。

 

同じように、バービアのみならず、普通のマッサージ店と思い入店したが施術中に買春を持ち掛けられたり、レストランの店員が娼婦としての側面を持ち合わせていたりというケースが少なくないのがタイ独特の環境だった。

 

クラブやディスコで外国人をターゲットに逆ナンを仕掛けて来る現地の娘の中にも、事の後にお金を要求してくる売春婦まがいの女性が少なくない。

 

情報が溢れ、また予防意識が高まっている現在、こうしたタイ独特の環境が外国人にとってのHIVの大きな感染経路になっているわけではないはずだ。

しかし、今でもバービアのシステムに象徴されるような副業的娼婦たちが旅行者の集まる繁華街には少なくないという点は知っておいた方がいいだろう。

 

 

 

4、タイの夜の女性たちは日々、世界中からやって来る不特定多数のお客の相手をしている

パタヤの繁華街。

 

 

タイの観光産業と性産業は密接に結びついており、二人三脚で発展してきたような歴史がある。

 

もちろん、タイには真っ当な観光資源も豊富なのは言わずもがな、しかしたびたび欧米のメディアから「セックスツーリズム」と揶揄され、そを否定するかのようにタイ政府が激怒するのが滑稽に見えてしまうほど、夜遊び目的も兼ねてタイを訪れる旅行者が多いのはもはや周知の事実である。

 

当然の事だが、タイのゴーゴーバーやマッサージパーラーにも日々多くの外国人客が訪れる。

 

タイの夜の女性たちほど、世界中の男性を相手に商売しているケースも無いように見える。

可能性として、性感染症は世界中から持ち込まれ、女性達はそのようなリスクに日々晒されながら働いていることになる。

 

だからタイの娼婦たちは特に危険だという確証は全くないのだが、彼女たちを相手に遊ぶということは、こちら側もそうしたリスクの一部を背負うということでもある点は認識しておきたい。

 

 

 

5、ほとんどの売春婦は予防意識が高いが、中にはリスクに無頓着な娘も

ノーヘルな人たち。

 

 

 

もぐりの営業ではなく、観光客相手に堂々と商売している風俗店ならば、従業員の定期的な性病検査を行っている点は日本と変わりない。

そして、そうした性病検査をクリアしているからと言え、まるっきり安全とは言い切れないという点もまたしかりである。

 

例えば、昨日の検査で問題なかった娘でも、今日の一人目の客でHIVに感染し、二人目のあなたに移してしまうということは十分にあり得るという事だ。

 

HIV感染者を出した店はその存続自体が危ぶまれるだろうし、感染した個人にとっては心身と治療費などの経済面、そしてその後の稼ぎ口という面でも死活問題になるため、店側、個人ともどもHIV感染予防には努めているはずだ。

 

しかし、そんな中にあっても尚、予防を怠る無頓着な娼婦がいるのも確かである。

 

避妊具無しで行為に及ぼうとする無鉄砲で無責任な客がいるかと思えば、それを簡単に受け入れてしまうだらしない娘がいるのもまた現実なのだ。

 

個人的な意見になるが、HIV感染者が出たらもみ消せばいいと考えている経営者もいるだろうし、当の女性本人に危ない綱渡りをしているという自覚がこれっぽっちも無ければ定期検査などなんの意味もないのではないか。

 

数時間前に危険な行為に及び、その後二人目のあなたと平然と行為に及ぶ。

タイに限ったことでもないだろうが、そんなことが毎晩起きているのが売春街だと思う。

 

したがって、「店で働く娘は定期検査をクリアしているから安全だ」という理屈は、気休めとまでは言わないが、まったくもって万能ではない。

 

 

 

 

「いきなりエイズ」の増加や早期発見の重要性

 

 

ここからは、日本のHIVの現状に目を向けて行きたい。

 

日本では近頃、中高年者を中心に「いきなりエイズ」が増加傾向にあると言われているが、これは、HIVに感染していることに気が付かないまま数年間過ごし、ある日突然にエイズを発症しその時点で初めて自分が感染していたことを知るケースのことを言うのだそうだ。

そうしたケースが増えているというのである。

 

その原因はもちろん過去の性体験と、そして検査への意識の低さにある。

 

また、HIVウイルスが強靭化し、通常は5年から10年と言われているHIVウィルスの潜伏期間が短くなり、感染からわずか1年でエイズを発症するというケースも報告されているのが現状であり、早期発見の重要性がより一層際立って来る。

 

ちなみに、医学の進歩した現代、HIVはもはや「死の病」ではなく「慢性的な感染症」とまで言われており、早期に発見し適切な治療を施せば特に先進国では感染者も健常者とほぼ同等の暮らしと寿命を手に入れることが可能になってきている。

 

その場合、年間の治療費はけっして安くはないものの、身体障害者手帳を申請し、福祉サービス等を利用すれば支払い可能な現実的な自己負担額にまで落とし込むことができる。

 

そのような点からも、感染の予防はもちろんだが、同時に少しでも心当たりがある場合はすみやかに検査を受けることがますます重要になってきているわけだ。

 

 

初期症状は当てにならない

 

 

 
HIVに感染した直後に初期症状として高熱やインフルエンザのような症状が出るとよく言われているが、それは絶対的な感染のサインではなく、患者の中にはまったく自覚症状がないままに感染している方もいるという。
 

 

 
したがって、初期症状のあるなしで感染しているかどうかはわからないと考えるのが無難であり、少しでも心当たりがあれば、すぐに血液検査をするのが鉄則となる。

 

 
 
また、避妊具を正しく使用していればほぼ感染を防ぐことができるといわれているが、100%安全とは言い切れない。

 

このような点から、医師によっては、性行為の経験がある方はとにかくみな一度検査を受けるべきだと主張する方もいる。

 

 

日本でのHIV検査の方法

 

 

現在、日本でHIV検査を受けようとすると大きく3つの方法がある。

 

 

➡病院で検査(診察代、初診料などがかかり、性病に関わるなんだかの症状が出ていないと保険が適用されないこともある。全額自己負担の場合3000~7000円の設定が多い)

 

➡保健所で検査(無料、匿名で検査を受けることができる。対面で人と話さなければならず、結果は通知や郵送ではなく保健所での面談になる。検査可能日も少なめ)

 

➡検査キットで検査(匿名、自宅で検査ができ、結果はWEBで確認。)

 

 

無料、匿名で受けれる保健所での検査も便利だが、出向く時間を節約でき匿名で受けられる検査キッドもお勧め。

 


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